不思議な話 恐山のお地蔵さん
恐山を後にして本州の最北端、大間へ。
途中はかなりの悪路が続いたが無事大間へ到着。
昼食にマグロのカマ焼きを食べ、そこから30分ほど車で移動。
鄙びた漁村にある下風呂温泉の旅館にチェックイン。
この旅館はかつて文豪 井上靖氏が宿泊し、小説「海峡」 を執筆したところ。
この地はイカ漁が盛んで、 かつては部屋から漁火が見えたらしい。
昨日から和食続きだったのでコーヒーが飲みたくなったが、喫茶店は市内に行かないとないとのこと。コンビニもなかった。
近くの食料品店でビールを買い、海辺で一杯やりながらぼーっとする。
旅も二日目で緊張がほぐれてきたのか、エネルギーを使った作品創りが終わった後の燃え尽き症候群に苛まれる。
宿に戻り温泉に浸かる。熱くて硫黄臭が強い。
そして夕食。
さすがに港町だけあり、海の幸がズラリと並ぶ。
なんと私は食事直前から急に悪寒に襲われて、ご馳走を半分以上残してしまった。
その後2時間ほど、布団に包まりガタガタと震えていた。青森といっても、8月の終わりで暑い時期である。
そして悪寒が去ったら、急に体がカーッと熱くなり、今度は脱水症状に見舞われた。
翌日は少し回復したものの、脱水症状のためか30分に一回のペースで小便に行った。
なんとか無事東京に戻り、体調は翌日には回復。
母に会い恐山のお札をお土産に渡した。
私の母はとてもエネルギーの強い人で、陰気なモノを嫌う。
「私に恐れという文字は似合わない」と恐山のお札を友人にあげてしまったそうだ(笑)。
後日、お札を譲られた母友人(霊感が強い方)が「あのお札、霊が憑いていて、うちでお経あげてくれってカタカタ音立てるのよ」と言っていた。
旅先での私の突然の体調不良もそれと関係があったのか?
祖母を助けてくれたお地蔵さんは判明できなかったけれど、実に不思議な旅であった。
また機会があれば恐山に再訪してみたい。
終わり