作曲・編曲・DAW

先日購入したミキサー「ヤマハMG12XU」。

こちらはPCとのUSB接続でオーディオインターフェイスとしても機能するのですが、取扱説明書にはあまり詳しく載っていないので私自身わかりにくかった点をレビューします。参考になれば幸いです。
*WIN10とCubase10.5での使用例です。

PCとの接続方法:
ヤマハのサイトからドライバーをダウンロードしてインストールする。
https://jp.yamaha.com/products/contents/proaudio/downloads/firmware_software/index.html?k=&c=proaudio
(私のwin10マシンでは上記ドライバーをインストールしなくても、PCとミキサーを接続してPCを立ち上げ、ミキサーの電源を入れるとミキサーのデバイスが自動的にインストールされたが、再生時に時折音の変調・不具合が起こった。)

インストール完了すると「コントロールパネル」が使用できる。

USB接続してできること:
MG12XUがオーディオインターフェイスとして使用できる。
・WINとDAWはそれぞれで設定必要。

USB接続したPCのミキサー側のインプットチャンネルは11/12です。
・PCからミキサーへの入力レベル→アッテネーター(下記写真参照)で増減可能。
*ミキサー電源を立ち上げ直すと、設定数値はリセットされないのになぜかUSB入力レベルが最大になる(アッテネーターを呼び出し、数値を動かすと設定音量に戻る)。おそらくバグと思われるので、私は常に「0」(最大)に設定。
・ミキサーからPCへの出力レベルは固定(変更不可)。

DAW録音時のモニター方法:
DAWのオケを聴きながらミキサーに接続した楽器をDAWで録音する方法

*USB出力=STEREO OUT(各チャンネルの「ST」ボタンを押したチャンネルソース)が出力される。これがDAWで録音されるソースとなる。ただしSTEREOフェーダーは反映されない(つまり出力音量は固定)

ミキサーの各チャンネル設定

各チャンネルの「ST」スイッチと「1-2」スイッチを使って出力先を設定する。

・「ST」は「STEREO」スイッチの略で、これを押したチャンネルはSTEREO OUT(USBにも)に出力される。
・「1-2」は「GROUP1-2」スイッチの略で、これを押したチャンネルはGROUP1-2に出力される。

1.録音したい楽器チャンネル:「ON」・「ST」と「1-2」ボタンを押す。
(「ST」でPCに出力し、「1-2」で「MONITOR OUT」と「PHONE(ヘッドフォーン出力)」に出力)
そして楽器チャンネルのゲインノブとフェーダーでPCへの出力レベルを決める。


2.チャンネル11/12(USBチャンネル、つまりPCからのオケ再生音):「ON」・「1-2」を押す。(「ST」ボタンは押さない。これを押すとオケがPCに出力されてしまい楽器の音とオケが混じったソースが録音され「ループバック」することになる。
また11/12チャンネルのフェーダーで楽器のモニター音量に対するオケのバランスを整える。
*もしPCへオケをループバックしたい場合は「ST」ボタンを押す。


3.「GROUP1-2」チャンネルを「ON」。
この時「ST」ボタンは押さない。
4.「STEREO」チャンネルの「ON」を押すと「ST」を押したチャンネルソースが「STEREO OUT」へ出力されるがPCへのUSB出力や「MONITOR OUT」はこのスイッチの影響を受けない。
つまり今回はどちらでも良い。

5.モニタースピーカーやヘッドフォンへの出力
・MONITORセクションの「SOURCE」(グレーのボタン)を押して「GROUP1-2」に選択。これで「MONITOR OUT」のソースが「GROUP1-2」に設定される。
・「MONITOR LEVEL」ノブで全体のモニタースピーカーへの出力を決める。

ミキサーと音響機材との接続方法:

STEREOバスに出力しないソース、つまり上記で設定した「MONITOR」のソースをモニタースピーカーで聴くためには、「STEREO OUT」ではなく「MONITOR OUT」(バランスフォーン端子)への接続が必要(または「PHONE」よりヘッドフォンで聴くことが可能)。

以上、これでMG12XUをミキサー兼オーディオインターフェイスとしてDAWからのオケを聴きながら楽器を録音することが可能となります。

MG12XUはコンパクトでDAWでもちょっとしたライブでも使い勝手が良く、音質もバランスが良く、とにかくコストパフォーマンスに優れている印象です。
痒いところに手が届く、さすがはヤマハです!

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